分っかるかな?

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動画なら良く分かったかもしれませんが、静止画でしかも遠近感もないとなるとこんなにもわかりづらいもんなんですね。

この画像の正面。10メートルほど先の柳の木に向かって、笹を踏みしだいたけもの道ができています。2度や3度ではなく、踏まれた笹が起きるころにはまた倒されるように、通路として利用されるヒグマの痕跡です。

夏の暑い日、ガサガサ音がする方を見ると、柳の木の横にすくっと立ち上がってこちらの様子を窺うかなりデカいやつの上半身がありました。「コラッ!!」と大きな声を出すと笹の中に身を沈めて裏の山に駆け上がりましたが、後ろから続く音と笹の揺れ具合から子連れだったことが判りました。

 

ここは一年中過ごしている工房の裏手、この写真を撮っている両側は物置と作業場なのであんまり頻繁に歩き回られても困る場所ではあります。まあ突然襲い掛かってくるようなワルサをする訳でなし、お互いが干渉せずに同じ場所で暮らすのは気持ちのいいことです。

 

勝手にそう思っているのですが、昨日の午前中、パンッ!パンパンッ!・・パパン!と猟銃の音。直線距離で1キロほどの学校や国道から風に乗って聞こえる音から較べるとその半分くらい、おそらくここから数百メートルの位置で6発の銃弾が放たれました。

 

無機質で乾いた銃声が、何かの命を奪ったのでなければいいのですが。

 

 

なにもせずに秋

総理は明るさが見えてきたと言うが、そんなこと鼻しらむばかりで誰も信じる訳がない。あきれるばかりのワクチン騒動をあざ笑うかのように、コロナはデルタ株となっていよいよ勢いを増すばかり。

9月3日、とつぜん降って湧いた総裁選に与党内は駆け引きの渦。国民はまたも理念なき政治屋たちのドタバタ劇を見せられる。

この1年間に菅総理やこの政権が何をせず何をしたのか、そしてそれはこの国や国民にとってどれほどのマイナスがあったのか、よく考えて整理しておかなければと思っていたが、いきなりサイコロが振られて過去がチャラにされそうだ。

「Go To トラベル」のせいでは無いとの強弁も、正月に爆発した第3波に仰天して声を失くし、以来ゴリ押しのオリンピックを挟んで今に至るまで、非常事態宣言と蔓延防止措置が断続的に続く。

どんよりと地球を覆った雲の下で、みんなが外食や旅行をあきらめて希望の見えない暮らしを続けるその間に、暑い夏が駆け足で過ぎて秋の気配が漂い始めた。

コロナもアフガンも気候変動もすべてうっちゃって政権交代が始まる。

 

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美瑛の青い池。この画像にとくに意味は無いけど、どっか行きたいですよね。

東京か! いやシベリアか!

またまたブログが書けなくなって4か月。

いろいろやってはみるものの、どうも復活できず。「匙を投げるとはこのことか」と思いつつも忙しさに追われて4か月も空くことに・・。

 

いや~ア、まいったまいったこの夏は。

コロナやオリンピックについて言いたいことは際限なくあるが、感情が混じりそうだし、少し落ち着いてからにした方が毒気が抜けてジェントリーになれるかも。

 

それよりも、書きとどめて置かねばならないのはこの夏の異常気象。

6月中にも7月に入ってからも一度も30℃を超える日がなかったのに、7月の半ばを過ぎてからの連続真夏日。97年前の17日連続の記録を7日に塗り替えて、全道で過去に例の無い暑い夏。猛暑日や熱帯夜のワードを縁遠いものだと思っていたのに、無慈悲に裏切ってくれた。朝から夕方まで何リットルも水やビールを飲み、汗を絞った仕事着を3枚ずつ洗濯機に投げ込む毎日。

各家庭にクーラーなんか無かった半世紀も昔、東京新宿のアパートで寝ゴザをぐっしょり濡らし、ゴロゴロと寝返りばかりうちながら熱帯夜に耐えていたころが懐かしい。

気温だけではない。1か月以上も雨が降らずに照りつけるもんだから、浅い根張りの草たちは成長できないし多くが枯死してしまった。おかげで今年は草刈りをしなくて済んでいるけれど・・。

 

かと思うと、台風から温低に変わった低気圧が北海道の東方海上に抜けて北から冷気を引っ張り込んで、翌日からストーブが欲しくなる肌寒さ。札幌も12日の朝が12℃だったが、何度も真夏日を記録していた稚内市沼川では朝の気温が氷の張るような2℃台だったそう。

 

この極端な傾向は治まることなく今後も続くというのが大方の科学者の見立てだが、我が身の周りだけでなく、49℃にもなって山火事に襲われたバンクーバーをはじめ世界中から届く洪水や干ばつのニュースが、いやでも温暖化説の説得力を増す。

ともあれ、むかしの東京を思い起こさせる暑い夏は終わった。

 

春旬鍋

この土日、ほぼいつものメンバーで、この時期恒例の<春旬鍋>。

毎年のことで、みんな覚えているとは思うけど、ちゃんと伝えておこう。

 

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* まず出汁をとる。できれば水から時間を掛けたほうが良いが、鍋に昆布を敷き、煮干しを入れてひと煮立ちさせる。

* 煮干しや昆布はそのままにして、沸騰したら味噌を溶き入れる。それから油を投入。この油がポイント。さらっさらのサラダオイルではなく、何度か天ぷらなどに使って多少揚げ玉などが混じってドロっとしたヤツの方が断然コクが出る。

* さらに鰹節を一掴み。

* この鍋に入れるものは、適当な大きさに切った豚バラ肉と、採りたてのギョウジャニンニクを山盛り。

* 煮たったら、明日の口臭なんか気にしないでバクバク食べる。

* この鍋はこれで終わりではない。何回かこれを繰り返して具が少なくなった頃、3コ100円のヤツでも良いから、焼きそばの蒸し麺を大量に投入。この味噌ラーメンで〆とする。

 

 

盛りすぎ丼

ウニ、イクラ、アワビ、サーモン、マグロ、ホタテ、ヒラメ、ホッキ、シメサバ、更にその上に折り重なるように甘エビが15尾。

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グルメ系のネタはあまり得意でないし、食べ物について書いた記憶はないが、これは黙ってはいられない。なにしろ、エビで手を汚しながらいくら食べてもご飯が見えてこないのだから。

う〜〜ん。食った食った。苫小牧漁協のマルトマ食堂名物<マルトマ丼>。

いま流行りの大食いギガ盛りとは違って、ちょうど満腹・・・そして美味かったア!

でも、ちょっと盛りすぎじゃないですか?

 

AINU ART

webで予約が取れたので、昨年夏にオープンした白老の<ウポポイ>へ行ってきた。

 

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昔からこの場所には観光施設としての<ポロトコタン>があって、いくつかのチセがあり、土産物や木彫品を売ったり踊りを見せたりしていて、いわゆる観光名所ではあった。

僅かずつだが時代は進み、アイヌ民族が先住民であるという自明の事実が法の後ろ盾を得ることになって、国の手により学習施設としての色合いを持たせようと作られたのがこの施設だ。

 

虐げられてきた歴史をことさらに強調する訳でもなく、かといって観光客呼び込みにのみ重点を置いた訳でもない。施設そのものは「国がやればこうなる」と言わんばかりの金の掛けようだが、収蔵品やアトラクションを含めて概ね目的に近い線をクリアしたように見える。

使い古した生活雑器や祭事用の衣服など旧態然とした展示ばかりではなく、その技法を受け継ぎ発展させる現代の作家達の物言わぬ努力が美しい。

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元の場所に立ち並ぶ数棟のチセは、外観こそ茅葺だが建築基準法や消防法、加えてこのところのコロナ禍によって、建物自体が生活感の無い大きな空間になってしまった。

 

 残念なことにこのタイミングで、TVのワイドショウ<スッキリ>のゲストが「あ、イヌが来た」とやったらしく、SNSが炎上しているという。北海道出身者である司会者の加藤が即座に反応して否定せず、薄笑いしていたということが悲しい。

 

とはいえ、年間パスポートを買ったことだし、また時間を作ってじっくり見てみたい。そんな気にはなっている。

こんな吹雪に故障かよ!

何年かぶりのドカ雪。こんなタイミングで除雪機が故障した。

先月あたりからなんとなく予感はあったのだが、膝上までの雪に負荷がかかり過ぎたのか、駆動と投雪のVベルトがほぼ同時にダメになった。

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動かなくなった重たいヤツを無理やり作業場の中に入れて解体作業。

この後、切れかかっていたシュートのワイヤーも直し、ほぼ半日がかりで完了。

もうちょと働いてくれ!