全層雪崩

晴れた朝の通勤時にはいつも視線の先にあり、四季折々に移り変わる姿を楽しませてくれる<無意根山>ですが、今年は例年と違って大きな全層雪崩が発生したようです。東に向かって切れ堕ちたこの斜面は、長い間に地滑りと浸食で削られた地形ということですが…

蝦夷立金花

うららかな日高の奥の林道を、のんびり走っていたのです。 雪解の滲み出す道路脇、一面ちらばる黄金色。この時期だからでありましょう。 ただ咲いてるだけではありません。 光りを出してるようでした。 キンポウゲ科のこの花が、他の仲間と違うのは、 煮物、…

早春のエフェメラル

日陰の一部を除いて野山からやっと雪が消え、枯れ野に可憐ないのちが萌えはじめました。 萌黄色のふきのとうをバックに、春の空のようなエゾエンゴサクの淡い青が風にゆれています。 すぐ近くの湿地にはミズバショウが白むく姿を競っています。 このミズバシ…

金子みすゞのやわらかいちから

金子みすゞの名前は知っていました。といっても、何かのCMで使われていた<大漁>という詞の作者だというだけのこと。金子みすゞ本人について、それ以上のことはついこのあいだまでほとんど知りませんでした。 朝やけ小やけだ 大漁だ おおばイワシの 大漁だ …

知覧特別攻撃隊

九州鹿児島は桜島を挟んだ西側の薩摩半島南端、指宿から薩摩半島を回り込んで西に向うと、やがて富士山よりも端正と云われる開聞岳が左手に立ち上がる。その姿が見えなくなるころ北へハンドルを切ると頴娃(えい)町へと入り、道路の両側は見事な茶畑が続く…

やっぱり<夢街道>

久しぶりに腹いっぱい長距離を走って、40年以上も昔のトラックを転がしていた頃を想い出した。 東名と名神はつながっていたが、そのほかの高速は完成を見るまでにもうしばらく時間を要していた頃だ。 もちろん東北道も常磐道も形になっていないから、札幌…

ニッポン人が食ってるもの

仕事ではなく全く私的なことなのだが、九州は南の端まで5千数百キロを走り倒してきた。 行く先々で、当然のことながら食事時になればなにか美味いもんにありつこうとする。 できれば、せっかくだからウワサに聞いていた、あるいは事前にネットで調べた名物…

春遠からじ

年末までに何度も続いた大雪でしたが、年が明けてからは困るほどの吹雪もなく、振り返ってみるとどちらかといえば穏やかな冬だったような気がします。しかし、その印象のワリには雪解けのスピードが遅く、例年なら、お天気の良い昼間は雪解け水が小さい音を…

2、22

6年前の2月22日、ニュージーランド南島のクライストチャーチ周辺で地震が発生し、ビルの倒壊などで185人が死亡。なかでも語学研修中だった日本人の若者28人が生き埋めになって亡くなった記憶は、今でもそれほど古さを感じさせない。 その半月後に日…

線から面

この薄ぼんやりした曲線が何なのか。分っかんないでしょうねえ。実はいま作ってる新しいカヤックの、まあ、断面図といったところでしょうか。 この線を眺めてフネのかたちが判る人とは吞み明かせるかもしれません。 ハルデザインにグリーンランドタイプのエ…

試練

おお〜い! 神さんよオ! いったいオレたちが何したっていうんだ! もうこのへんにゃ喰えるもんなんてねえ! 背中がかゆい訳じゃねえぞ、ばかやろう! はやくからドカ雪何回も落としやがって! 春まで生き延びられないかもしれないぞ! なんでこんなにひどい…

これが胆石だ!

画像は手術で摘出された、さる知人の胆石。めずらしいと思ってのせてみた。グリーンオニキスのような色合いで角まる。ぐい呑みに山盛りくらいの量で大小37個。肝臓から分泌される胆汁の成分が固まったもので、このタイプはコレステロール結石というヤツら…

バンカラって?

酒と肴を囲んでN氏の若かった頃のことを話していた。 今から40年以上も昔のことを・・。大学入学のために上京し、とりあえず同居予定の兄貴のアパートを訪ねると、中がよく見えないほどのタバコの煙が漂う部屋で、兄貴と知らない同居人達がコタツで麻雀を…

寒中食事会

一昨日の朝のこと。いつも通りの通勤途中にふと目に留まった。 道路から畑を挟んだ50Mほど先の灌木の斜面に大量の血痕。その中心には倒れて腹部をあばかれた立派な角のエゾシカ。周辺の木の枝には夥しいハシブトガラスが止まってやかましく鳴き交わし、地…

穏やかな年越し

すでに何度も雪に悩まされましたが、今年の年越しは穏やかに推移するようです。 今日、大晦日は久しぶりの晴天で、札幌市内ではプラス気温になった模様。今年最後の除雪に出かけた工房の寒暖計は、プラスでこそないものの上が−1度、下が−20度を示していま…

・・ぶり。・・ぶり。

クリスマスを挟んだこの週末の3日間は冬の嵐となり、全道でバスや列車の運休をはじめ、飛行機も全便が欠航したようです。千歳空港のロビーでは6000人もの人たちが毛布にくるまって眠れぬ夜を過ごしたそうで、気の毒でもありますが、北海道民としてはな…

スベテヲウケイレ

雪ニモマケズ 風ニモマケズ 雨ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 欲ハナク 決シテオゴラズ アラユルコトヲウケイレテ イツモシヅカニ マドロンデイル 必要ナブンダケ 鼠ヲトラエテ飢エヲシノギ ホメラレモシナイガ 邪魔ニモサレズ タダヒョウヒョウ…

利口なバカ

ご多分に漏れずと云うか、人並みにというか、いつからかネットショッピングに手を染めております。 とは言ってもそこは根っこが貧乏人故、手当たり次第クリックして届いた宅配便の山に辟易ということではなく、ときどきAmazonやMonotaroで仕事に必要な道具や…

憎まれっ子世に憚る?

この半年あまりのアメリカ大統領選挙を見聞きし、世界中の識者の予測を覆してトランプ氏の勝利を突き付けられた時、頭に浮かんだ言葉は<憎まれっ子世に憚る>だった。 他人に憎まれる者ほど世間で幅をきかせると古来から云われてはいるが、これほど見事に証…

カイコウラ

2011年2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチを襲った地震の記憶があるだろうか。語学学校に通っていた28人の日本人が、ビル崩落によって亡くなったといえば思い出す人も多いはず。 その犠牲者の弔いが済まない翌3月11日、日本では東日…

俯き人/ウツムキジン

先日、めったに乗ることがない地下鉄に乗って、あのおぞましい記憶が戻ってきた。そう、あれは4年ほど前に所用で東京へ行ったおり、地下鉄、私鉄、国電(古いな、今はJRか)に10回以上も乗った時のこと。ラッシュ時間ではなく比較的すいた昼間だったから…

スーパームーン

今日(11月14日)の月をスーパームーンというそうです。 何がスーパーなのかというと、地球との距離が近くなってこれまでになく大きく見えるのだそう。なんでも68年ぶりだとか。ということは、私を含めてほとんどの人が生まれて初めて見る大きな月とい…

こりゃ根雪かな?

夜半から明け方にかけての吹雪は、11月に入ったばかりというのに40センチを越える積雪を置いて去りました。 自宅の周りの除雪を手早く済ませて出勤。 時期が早すぎてまだ体勢が整わず除雪が入っていない道路をやっと工房にたどり着くと、40センチどこ…

冬支度 覚え

18日の朝、いつもの通勤ルートの街路樹がこのうえなく鮮やかだったのです。真紅とオレンジと黄金色が快晴の空に負けじと輝いていました。19日。「昨日はカメラを持ってなかったから今日こそは」と期待したのに、木枯らしのせいでハラハラと葉を落としは…

外食のススメ

我ながらなんとも不謹慎な話ではある。 妻が困難な手術で入院中に<食べ歩き>を書こうとは。 安直にススメとしたが、ほんとに薦めている訳ではなくて、まあ、云うなれば期限付きチョンガーの食事録というところか。非常時である。老いてなお気丈な母や近所…

雪虫、初雪、過ぎる秋

9月に入っても暑い日が続いていたというのに、今年は早かったんです雪虫を見たのが。 例年なら10月の初旬から中旬の好天の日がその姿を認める初日になるのですが、このところ台風が通り過ぎる度に大陸の寒気を引っ張り込んでくれるので、おもわず身震いす…

うれしい便り

仕事を終えて自宅に帰ると、思いがけない人からの荷物が届いていた。 鳥取のO氏からの贈り物は、この季節だからこその二十世紀梨、しかも3Lの秀品。緩衝材でやさしく包まれたその実からは、ナイフを入れなくてもみずみずしさが想像できる。Oさんと初めて会…

栄華の記憶

150年以上も前、蝦夷地が未だ北海道になりきっていない頃、文明から遠く離れた日本海の浜辺に、これほど人間たちの昂りがあったとは・・。留萌の北、小平町にある花田家番屋を見学して改めて想った。毎年春の海岸に訪れるニシン漁がもたらした富と狂乱は…

落とし物

工房の斜め前の路上にこんもりとした落とし物。それにしても太い! コーヒー缶と同じくらい! どんな肛門してんだ!中身は大量のクルミ。先日来の台風で落ちたまだ未成熟な実を、硬い殻ごとバリバリとやったらしい。 ボソボソだけど、これだけいっきに落とし…

クズといえば

クズといえば・・。 大きく成長したそのイモからとれる上質できめの細かいデンプンは葛粉と呼ばれ、くず餅に代表される上品な和菓子材料として親しまれる。もち米の餅にはない、口に入れた時のあの優しい食感は、なぜか自分が少しだけ高貴になった気にさえし…