いきなりの初夏です

「誰彼問わずに聞かせたい!」好天適温の清々しい朝、林の中のあちこちから響き渡る透明な囀り。 チュイーッ、チュイーッ。ツッピン、ツッピン。キョッッキョッ、ピーユ、ピーーユ。
小鳥たちもあまりの心地よさに囀り交わしているのでしょうか? いいえ、一斉に迎えた恋の季節の中で、誰よりも強く、誰よりも澄んだ声を必死で叫んでいるのです。

春先の低温続きで遅れに遅れた雪解けが、たったこの1週間の暖気ですっかりなくなりました。
「こりゃぜったい連休過ぎまで雪のこるナ」誰もがそう思っていましたし、桜の開花予想も札幌はGW過ぎでした。
なんと!遅れた春は東北で暦に追いつき、津軽海峡でいっきに追い抜いて、北海道では例年よりも早くいきなりの初夏です。
山の桜は街より数日遅れですが、膨らんできた蕾はピンク色を帯びて、開きかけてきたコブシの花や、小首を傾げ始めたカタクリの花と爆発の時を待っています。