十勝・行き当たりばったり

急に思いついて、カミさんと二人+犬で十勝方面に出かけてきました。
いや、とくに計画していた訳ではありません。十勝に行こうかというのさえ出発の1時間前、朝の情報番組を見ていて何となくそうなったというだけのこと。
あちこちの道の駅などに立ち寄りながら、ぶらっと向ったのがTVで知った新得町のレストラン。「森の中の赤い屋根のログハウス」って、あまりにも決まり過ぎでオイオイという感じでしたが、まあまあのお味のソバのガレットにいちおう満足。途中、新得の町で見かけた「新得そば祭り」の看板は、明日の開催を知らせていました。
さあ、明日の昼までどうやって過ごす?
またまた無計画に走り始めて(ほんとは懐かしい思い出の場所や行ったことのない景色を見せてやりたかったんですけどね)鹿追から然別湖、幌鹿峠を越えて糠平湖、そしてゴーストタウンの十勝三又から三国峠へ。
山の上ではもう初雪という情報があったのに、結構な標高ながらここではまだ紅葉がいまひとつ。
それではと山を下りて、四半世紀前からこちらに来れば立ち寄る帯広のなじみのレストランを目指すも、「本日貸し切り」でアウト! まあ無計画なんだからこんなもんでしょ。
途中のコンビニで買った旅の本でうまい店など探しながら、漠然とさらに南下。
エイヤッと向ったのが、その本に出ていた大樹町の居酒屋。いかにも田舎の呑み屋といった感じで、大声で喋る地元の人が奥に数人。これでカラオケでも始まったら店を出たくなる。そんな雰囲気、わかるでしょ。
でも本日発売の本の記事を見て来たと告げると、初めてだと言いながら異常な歓待ぶり。一人前千円のコースというのに、ブリのカマの煮付けにタコの酢の物、エンガワの刺身に白貝の酒蒸し、次からつぎにとうとう八品も平らげたところでギブアップ。おばあちゃん、機会があったらまた来るよ。
動くと具合が悪くなりそうな突き出た腹に手を添えながら、また5分ほどクルマを走らせ、隣町の忠類ナウマン温泉に移動。
翌朝は再び帯広に戻って念願のお菓子をゲット。それから新得町のソバ祭りでまた満腹。

さしたる目的地もないままに、食欲とお得感だけで走り回ったミニ旅行でしたが、時間と労力さえ無視すれば安い野菜も買えたし、糠平湖では水位が下がった今しか見られない、水没する文化遺産タウシュベツ橋梁が遠望できて、ちょっと得した気分の週末でした。