コロナが教えてくれたコト

目に見えない不気味なヤツに、この地球が覆われてもう2年。この間に、人類がこれまであまり意識せずに暮らしていたことを、コロナウィルスが問答無用にあぶり出してくれました。

 

例えば国境。 犯罪者でもない限り自由な往来ができていた各国の扉は、感染者数が増えるたび他国との協調なしにシャットダウン。素早い対応が肝心とはいうものの、日本人外国人双方で行くに行けない戻るに戻れない例が多く発生。その人たちの焦りやもどかしさは如何ばかりだったでしょう。

例えば各国のリーダーと政治体制。 わずかな感染者でも即座にロックダウンする国もあれば、死者数さえまったく無視してパンデミックを認めない国。他国に責任を認めさせることで失敗から目をそらせようとする国もあれば、情報を力で捜査して朝飯まえのように真実を消してしまう国。

例えば経済格差と貧困問題。 途上国ではワクチン接種が行き渡ることなど夢のまた夢だというのに、経済力のある国は、金にまかせて2回分でも3回分でもワクチンを買いあさります。厚顔無恥とはこのことでしょう。他方、このところの新自由主義の台頭は、富める国の中でも、富める層を維持するために固定的な貧困層を作り出しています。需給バランスの便利な調整弁として使われる非正規社員やアルバイトを救済する施策は手薄で、自殺者やホームレスを必然のように社会が作り出します。

例えば国民性の違い。 個人の意思を第一の土壌とする国では、マスク着用やロックダウンの指示を無視するばかりか暴動まで頻発します。多くの専制国家では権力に従順でない者を棒で叩いてでも従わせる映像が流されます。かと思えば、同調と忖度のわが国では、強制も罰則もないのに国民全員が人前でのマスク着用を欠かしません。

例えばわが国の技術力。 資源はなくとも技術で「JAPAN AS No1」といい気になっていた成長無き30年。うすうす気付いてはいたものの、その間にGDPランクでは中国に蹴落とされ、平均所得の世界ランクは急降下。ワクチンはおろかマスクさえも自国で作ることができないという情けなさ。 

 

オミクロン株の蔓延でもう一波乱ありそうな予感がする年明けですが、まだまだ興味深い世界の差異を浮き彫りにしてくれるでしょう。