耐えに耐えて

自宅のすぐ近くに貸し切りバスの車庫というか、かなりの台数が青空駐車されるプールがあります。

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そのうち道路沿いに並んで停められた10台ほどが、毎朝の通勤時に嫌でも目に入ってくるのです。ほんの一瞬ではありますが、「あァ、今日もずらっと停まってるな」と、仕事がなくて動かないバスたちを気の毒な想いで一瞥して通り過ぎます。

このバスたち、去年の春までは朝早くから出動していて、ここから見える景色はただ広い青空でした。主に中国や台湾の観光客を乗せて道内あちこちを走り回っていたのでしょう。コロナウィルスの影響は大きく、いきなりブッツリ途切れた外国人観光客は、このバスたちだけでなくホテルや土産物屋に、それまで想像もしなかった打撃を与えました。

去年のGo Toキャンペーンの時と同じように、先月の自粛解除のあとはそれでも歯が欠けたように数台が列を抜けて仕事に出かける様子もあったのです。

世界が落ち着きを取り戻したかのように思われた数週間前、今度はオミクロン株とやらが一旦開きかけた各国のドアを再び固く閉じさせてしまいました。

やはり通勤途中にある、外国人団体客が毎日バスで乗り付けていた焼肉と寿司のバイキング店は、1年以上前に閉店を決め、今では駐車場も玄関前も草が伸び放題。

 

この間、マネーゲームで儲けた人や、収入に変化のない給与生活者も多かったでしょうが、ひたすら耐えに耐えている人たちにも想いをいたさねばなりません。