2014-01-01から1年間の記事一覧

キッズパルクとSuica

数量限定の記念スイカの発売をめぐって、東京駅周辺が機動隊も出動する大変な騒動になったようです。徹夜で並ぶ事が禁じられたのに、それを守らず、あるいはそうと知らずに徹夜した人たちが記念スイカを手にし、始発で来て並んだ人達はあまりの人出に発売が…

吹雪が去って

今週半ば、数年に一度という猛烈に発達した低気圧がオホーツク海上に出現し、北海道をはじめ全国に積雪と強風を押し付けていきました。週のはじめに九州の東方海上にあった1000hpちょっとのごく普通の低気圧が、上空の季節風に押されて北北東へ進みなが…

季節をまたぐ

先週、所用で東京へ行って来ました。 北海道から本州へ飛行機でひとまたぎするとき、冬に向っては季節が2ヶ月ほど逆戻り、その反対に夏に向っては1〜2ヶ月先に進みます。 雪こそ少ないものの、氷点下の朝に札幌を発って数時間後に湘南を走るのはなんとも…

センキョ

「オーゥ、しばらく!! 元気してたか?」 去年まで農家だったYさんが、いつものように突然しゃべりながら入ってきた。 「アベノミクスだかハゲノミクスだか知らんけどよ、またセンキョっちゅうんでないか。いい加減にすれっちゅうのよな。今だら負ける気し…

「ピーーーィィユーーーーーーーーッ!」工房の窓の外、向かいの林の奥のほうから、黒くて暗い空気を突き破るような牡鹿の声。月は無い。星空といえば言えなくも無いが満天の星というほどでもない。晩秋の高曇りのせいか、明るくて勢いのある星たちが闇夜の…

冬枯れの原野

六花亭の包装紙やお菓子のパッケージに描かれた、花の画家として知られる坂本直行氏だが、北海道では山岳画家や登山家としての業績や足跡の評価が高い。 近代登山の黎明期に、北大山岳部の初期メンバーとして日高山脈の未踏の峰々に立ち、十勝の原野に身体一…

ピヨロコタンの滝

日高山脈の懐深く、十勝川支流の札内川を遡った山の中にこの滝がある。 正式には(?)「ピョウタンの滝」と呼ばれ、この滝を中心にした周辺一帯がキャンプ場や公園として整備され、大勢のキャンパーで賑わう夏の一時期を除けば冷涼な空気と静寂を堪能するこ…

晩秋から初冬へ

先月10日に大雪山の峰々にかかった初雪は、ゆっくりとではありますが、あちこちの頂を白く塗り、峠の国道も夏タイヤでの通行を拒み始めました。 本州の3千メートル級の山々でも初冠雪が始まったようです。噴火で大勢の犠牲者を出した御嶽山でも、7人の不…

ルルは何処へ行った

この欄をたまにのぞいてくれる何人かのひとから聞かれます。「最近キツネたちの写真がないけどどうした?」「ルルは元気でいるの?」 (ウチで飼ってる訳じゃないから、ンナこと訊かれてもワッかりませーん。) 最後に見かけたのが6月の末だからもう3ヶ月…

アキアジフリーク

四半世紀ほど前からだろうか。 それまでは、「産卵の為の遡上を控えた鮭たちは絶食状態に入って、何も口にせずに淡水に慣れようとする。だからいくらそこに鮭がいてもエサなんかで釣れるもんじゃない。」と、それが常識だったのだ。 誰が始めたのか、まるで…

オホーツク街道

とくに必要はなかったのだが、思いきって今日を休みにした。 「日曜日くらいゆっくり休めば?」とよく言われるが、イベントや所用があってそのせいにできる場合はともかく、なかなか休めない、休む気にならないのが自営業者ってもの。 このところワリと予定…

食える?食えない?

お盆を過ぎた頃、大雪山の山頂から駆け下りはじめた紅葉前線を、さらに追い立てるかのような初雪が6合目までを白くしました。 ついこのあいだまでたむろしていた夏の姿はもうどこにも見当たりません。朝露と、背筋から体温を奪う冷気が、実りの秋、キノコの…

洩れる・・

寝返りを打った拍子に、半分は夢の中で 「うううっ、 いででぇ」 首を枕から起すと、筋を寝違えたようで 「エッ、 いっつゥゥ〜う」 起き上がろうとして、膝の痛みに思わず 「あうちっ、 う〜〜〜ん」 腰を伸ばそうとして、腰の痛みにまたしても 「いててて…

ミカドフキバッタ

本州方面ほど台風の影響も無く、雨の日は少なかったものの日照りというほどのこともなく、真夏日もけっこうあって,夏らしいといえば夏らしい。そんな札幌の夏が終わろうとしています。朝夕のひんやりと済んだ空気が秋の先触れとして静かに周囲を覆ってきまし…

これも夏の色

自然界ではあまり見かけない色たちが不規則に大集合。 普段の暮らしでは決して目にすることのない、落着きとか安らぎとは正反対の配色ですが、子供達には興奮や期待をもたらすのに充分なパワーがありそうです。こんなにぎやかな色、新緑の春や落ち葉の秋には…

夏の色

照りつける夏の太陽光線とときおり降り注ぐ雨、そして地表を覆うむせるような暑さに促されて、今年も庭に紫陽花がたくさん花をつけました。 放っておくとどんどん大きな株になってしまうので、花が終わると毎年思いきって強めに選定するのですが、春先の情け…

カシワマイマイ

雪が消え、春らしくなってきたゴールデンウィークの頃だったように思います。2〜3ミリの黒い毛虫がそこら中で大発生したのです。あまりに小さい毛くずのようで、身体といわず窓といわず地面といわず、気がつくと視界のどこかでうごめいていたものでした。 …

洞爺湖カヌーキャンプ

今年で29回目という秀岳荘主催のカヌーイベントに行ってきました。 毎年この時期に一度だけ顔を合わせて、昔なじみの友人やゲスト達といつもの場所で過ごす、心地良いマンネリズムの2日間です。 マンネリとは言いながらも、想い返すと29年の間にはけっ…

おぼっちゃまくんの決意

阿部君は生徒会長になった。敵失攻撃と根回しとがうまくいき、以前に途中で放り出して辞めた生徒会長の座に返り咲くことが決まったとき、自分自身に誓いを立てた。「今度は失敗しないぞ。やらなきゃいけない事は誰がやってもできる。そんな事は次の誰かがや…

痛風だって?

ウウッ、痛ってェ! ちくしょう! ゴールデンウィークを前にした4月の末、風が吹いただけでも激痛に身もだえるという<痛風>になっちまいましてね。足の指の付け根あたりと親指(?)が真っ黒になってパンクしそうなほど腫れやがったんですよ。よくゴム風…

ムラサキヤシオ

雲間から太陽が顔を出すと、晴天を待っていたエゾハルゼミたちがそこかしこであわてて鳴き始め、やがて山を覆う大合唱となって大地にしみ込みます。 そんな大音量のBGを突き抜けるように、鳥たちのさえずりが響き渡っています。この地に留まって厳しい冬をや…

食欲直結

この10日ほどの間に、濃縮凝縮の春が猛スピードで走り抜け、里山はいっきに初夏の装いに移ろってしまいました。 コブシもサクラもすっかり花びらを落とし、枯野の景色を作っていた全ての木々は、それぞれの枝先から今年の若い葉を拡げ始めて、一日ごとに緑…

いそがしい春

遅い雪解に気は晴れず、「このぶんなら5月の連休まで雪が残るなァ」と、ヤケになりかかっていたのです。 ところがどうしたことか、月の半ばを過ぎたあたりから昼間の気温がぐんと上がり、振り返ると110年ぶりの記録的な晴れ続き。 昼も夜も、猛烈な勢い…

またまた 元気な人

続いて気にかかる元気な人は、東京大学名誉教授の月尾嘉男氏だ。都市工学の権威にして交通工学にも秀で、全国の道路網に張り巡らされたNシステムの生みの親。まだコンピューターが大型だった頃に、世界で初めてCG(コンピューターグラフィック)を作ってみせ…

元気な人 その2

セーリングカヤックの開発に奮闘しているN社長に、直接会って確認したいことがあってK社に電話をかけた。 「申し訳ございません。今しがた帰宅致しました。」 ・・って? 早いな、5時前なのに。 部長が代わって、ほんのちょっと当惑気味に話してくれた。な…

元気な人

「あのう、パタゴニアでお世話になったTですけど・・。」と、???な電話。 「はァ? エエと、どちらさん?」と一瞬の時間を作ってなんとなく思い出した。 突然で申し訳ないけど、相談にのって欲しいからこれから行くとのこと。南米最南端のケープホーン遠…

春の午後

融解と凍結をくりかえし、すっかり堅くなった雪の上はキツネたちの楽園です。 じゃれ合ったり寝そべったり軽快に走り回ったりと、気持ち良さそうに明るい雪上で過ごすことが多くなりました。 右手前がルル、左手は去年生まれた子供(たぶんメス)です。夫の…

35年の怠慢

思いかえせば、人類を欺く大きなウソが次々と露見したのは1979年だった。 あの年の3月、フェイ=ダナウェイ主演の映画<チャイナシンドローム>が封切られた。 事故で非常な高熱となった核燃料が原子炉を融かし、土壌や岩盤さえも溶かしながら引力に導…

桃太郎か!

中韓にとどまらず盟友とする米国にまでも苦い顔をされ、それでも傲慢に自らの意思を具現化しようとする我が坊ちゃんは、この国をこの国民を何処へ向かわせたいのか。 愛国心教育に憲法改正、集団的自衛権の行使容認、武器禁輸措置の解除、特定秘密保護法制定…

春呼ぶ垂り

春らしさを帯びた陽光のせいか、もう寒さに痛みを覚えるほどのことはありませんが、3月に入ってもずっと氷点下の日が続いています。この連続した3月の真冬日は、8日の時点で81年ぶりだと新聞が伝えていました。今日は10日ですから記録はもっと更新さ…