2017-01-01から1年間の記事一覧

ミナミタラバ・・?

朝な夕なの通勤時、それに仕事をしている間のず〜っと、一日中ラジオの音が聞こえています。真剣に聞き入ることなどほとんどなく、音楽もトークも人生相談も右から左へと通り過ぎて消えて行くのですが、このごろ気になっているというか、聞く度にムカつく思…

New Zealandという国

ニュージーランドという国のこと、日本人の平均的イメージはどんなものでしょう? 「赤道を挟んで季節が真逆な国。」 「ロードオブザリングやラストサムライのロケした国だっけ。」 「羊をいっぱい飼ってる!」 まあ。フツーはそんなイメージでしょうか。た…

105年ぶり

11月にこれほど真冬日が続いたのは、札幌では105年ぶりだとか。 札幌管区気象台のある街の中でさえそうなのですから、標高も高めの山中にあって常に3〜4℃は低い工房周辺では何日の真冬日があったのでしょう。 月がかわって師走になっても、当分のあい…

闇を切り裂いて

なんとなくバタバタと日々を送るうちに立冬も過ぎさり、山肌はすっかり冬枯れの無彩色になりました。 先月までの叩きつけるような氷雨やみぞれは今月になって硬いあられになり、11月も半ばの今日、窓の外には小さくちぎった白いわたのような雪がゆっくり舞…

無意根山初冠雪

気持ちよく晴れ渡った秋空の下、今朝の無意根山は雪で白くなった姿でいつもの場所に座しています。数日前からなんとなく白くは見えていたのですが、うっすらと雲がかかったり霧のようにもやっていたりで、はっきり確認はできませんでした。 あと2週間もしな…

雪虫の舞うころには

色づいた木の葉はわずかな風で落ち始め、柔らかい斜光に雪虫舞う季節になりました。毎年のことですが、この時期にはありとあらゆる虫たちが越冬の準備に入ります。 木々の根元に潜るもの、樹皮の隙間に潜むもの、卵に次代を託して死に果てるものと、それぞれ…

共に生きるもの

今朝がた工房に来る道端で、輪禍死したと思われるタヌキの死骸にカラス達が群がり、興奮状態で毛皮や肉を引きちぎっているところに出くわしました。 ときどき見かけていた、3頭の子ダヌキのうちの1頭かもしれません。 このところこの近辺では、タヌキにと…

ほんとはチョッと・・

2週間ほどのカナダ・アメリカの旅を終えて帰ってきました。時差のせいで、頭の奥に倦怠感がボーっと残っています。 カナディアンロッキーでは3日ほど雪の日もありましたが、40年の時間を全く無視してくれる美しい森や湖や岩肌の氷河、気が遠くなるような…

<死ぬまでにやっておきたい10の事柄>

リビングウィルについて書かれた本にそんなタイトルの一文があった。自分が過ごしてきた人生のまとめを考え、やり残した気掛かりなことや、ずっと願い続けていることなどを思いきって実現させることは、満足して死を迎えるうえでとても大切だ。しかもまだ健…

祈る

数日前の夕刻、戸締まりを済ませ、クルマに乗って道路に出たすぐのところにそいつらは居たんです。高いところで木の枝葉がかぶさって少し早めに薄暗さに覆われた道路の上、黒いかたまりが2つ動き回っているのが見えました。じゃれあうような動きに、それが…

軽バージョン3分割

一瞬、「はあっ?」っと思ったが、よく話を聞くと「なるほど!」に変わった。『シーカヤックを軽自動車の中に入れて運べるようなサイズに分割加工して欲しい。』という要望をもらった。 そのためには1つのパートを170cm以下にする必要があるのだとか。分…

夏の後ろ姿

7月の初めにいきなり暑くなって1週間余り真夏日が続いたときには、先を思いやって気落ちしたものですが、なんのことはない、それ以降暑い日でも27〜8度と真夏日になることもなく、いつのまにかそこここに秋の気配を感じるようになりました。 凌ぎやすい…

ホイスト完成

歳を重ねるにつれ、体力の衰えをヒシと感じるようになってきました。 若い頃は当たり前のように出来ていたことにも、今の自分の限界を思い知らされること度々です。 自家用のカヤックなどは、積み降ろしで多少キズがついてもどうってことはありませんが、製…

赤っ恥 リメンバー

カナディアンロッキーといえば想い出す、コバルト色の湖と雪をまとった岩山。 なかでも、カレンダーやテレビのCMでしばしば目にする、ヨーホー国立公園にあるエメラルド湖は忘れ難い。 大きく引き延ばしたその湖の写真は私達のお気に入りで、つい最近まで3…

旅の支度 今昔

むか〜し行ったカナダやアラスカにまた行ってみたいと何度か気持ちが盛り上がったことがある。 子供達が小さい時にはその旅費が障害になって立ち消えたし、それからも「行きたいな」「そうだね」と言いながら具体化することなく遠ざかっていくのが常だった。…

坊主憎けりゃ

「これだけ真夏日が続くのは7月としてはン十年ぶり・・・。」 「真夏日の平年日数が7月のうちに超えてしまうのはン十年ぶり・・・。」ぶり、ぶりはもう分かった。何とかしてくれこの暑さ。あまりの暑さに仕事にならず、汗をしたたらせながら外に出て歩いて…

THIS is A 惨敗

「お〜い、いだがア!(居るかい)」 造園屋のSさんが、額の汗をぬぐいながらいつものトラックではなく乗用車から降りてきた。 「いるよ、どうした?・・暑そうだなあ。」 「アヂイのもアヂーけどよ、いやいやワヤだ。JKよJK。わがんねえってか?女子高生だべ…

南極から

日本と南極の昭和基地を結び付けている<しらせ>に搭載されたEM(氷厚測定器)の防水ケースが、国立極地研究所を経由して戻って来た。奴凧のように前後に長く突き出した送受信部を、結氷や衝撃から守る袖のようなカバーの基部が割れた。 壊れた状況や原因は…

オトナの事情

居酒屋での会話 「あれ、コリーだったかコミーだったか、トランプにクビにされた元FBI長官の証言、見ました?いやあ、なんだか民主主義の健全さを見てるようで気持ちいいっすよね。傲慢なワンマン経営者を大統領に選んでしまったけど、与党も一緒になってダ…

全層雪崩

晴れた朝の通勤時にはいつも視線の先にあり、四季折々に移り変わる姿を楽しませてくれる<無意根山>ですが、今年は例年と違って大きな全層雪崩が発生したようです。東に向かって切れ堕ちたこの斜面は、長い間に地滑りと浸食で削られた地形ということですが…

蝦夷立金花

うららかな日高の奥の林道を、のんびり走っていたのです。 雪解の滲み出す道路脇、一面ちらばる黄金色。この時期だからでありましょう。 ただ咲いてるだけではありません。 光りを出してるようでした。 キンポウゲ科のこの花が、他の仲間と違うのは、 煮物、…

早春のエフェメラル

日陰の一部を除いて野山からやっと雪が消え、枯れ野に可憐ないのちが萌えはじめました。 萌黄色のふきのとうをバックに、春の空のようなエゾエンゴサクの淡い青が風にゆれています。 すぐ近くの湿地にはミズバショウが白むく姿を競っています。 このミズバシ…

金子みすゞのやわらかいちから

金子みすゞの名前は知っていました。といっても、何かのCMで使われていた<大漁>という詞の作者だというだけのこと。金子みすゞ本人について、それ以上のことはついこのあいだまでほとんど知りませんでした。 朝やけ小やけだ 大漁だ おおばイワシの 大漁だ …

知覧特別攻撃隊

九州鹿児島は桜島を挟んだ西側の薩摩半島南端、指宿から薩摩半島を回り込んで西に向うと、やがて富士山よりも端正と云われる開聞岳が左手に立ち上がる。その姿が見えなくなるころ北へハンドルを切ると頴娃(えい)町へと入り、道路の両側は見事な茶畑が続く…

やっぱり<夢街道>

久しぶりに腹いっぱい長距離を走って、40年以上も昔のトラックを転がしていた頃を想い出した。 東名と名神はつながっていたが、そのほかの高速は完成を見るまでにもうしばらく時間を要していた頃だ。 もちろん東北道も常磐道も形になっていないから、札幌…

ニッポン人が食ってるもの

仕事ではなく全く私的なことなのだが、九州は南の端まで5千数百キロを走り倒してきた。 行く先々で、当然のことながら食事時になればなにか美味いもんにありつこうとする。 できれば、せっかくだからウワサに聞いていた、あるいは事前にネットで調べた名物…

春遠からじ

年末までに何度も続いた大雪でしたが、年が明けてからは困るほどの吹雪もなく、振り返ってみるとどちらかといえば穏やかな冬だったような気がします。しかし、その印象のワリには雪解けのスピードが遅く、例年なら、お天気の良い昼間は雪解け水が小さい音を…

2、22

6年前の2月22日、ニュージーランド南島のクライストチャーチ周辺で地震が発生し、ビルの倒壊などで185人が死亡。なかでも語学研修中だった日本人の若者28人が生き埋めになって亡くなった記憶は、今でもそれほど古さを感じさせない。 その半月後に日…

線から面

この薄ぼんやりした曲線が何なのか。分っかんないでしょうねえ。実はいま作ってる新しいカヤックの、まあ、断面図といったところでしょうか。 この線を眺めてフネのかたちが判る人とは吞み明かせるかもしれません。 ハルデザインにグリーンランドタイプのエ…

試練

おお〜い! 神さんよオ! いったいオレたちが何したっていうんだ! もうこのへんにゃ喰えるもんなんてねえ! 背中がかゆい訳じゃねえぞ、ばかやろう! はやくからドカ雪何回も落としやがって! 春まで生き延びられないかもしれないぞ! なんでこんなにひどい…